こんにちは!
「あなたの毎日が、輝く食事」のミチコです。
秋から冬にかけて、
ごぼう、大根、人参、れんこん、かぶ、ゆり根などの根菜類が旬を迎えます。
大地のエネルギーをしっかりと取り入れて育った野菜は、
体を温める温性の食物が多く、すぐれた薬効を秘めています。
漢方の生薬にも、根菜を乾燥させて作ったものがいくつもあります。
旬の根菜類は、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素を含んでいます。
なかでも「緑黄色野菜の王様」と呼ばれる人参は、内臓を温めて冷えを取り、
血液を補う、冬に最適の養生食といえます。
老化や病気の元となる活性酸素の害を防ぐ、抗酸化作用の高いβカロチンが豊富で、
体内でビタミンAに変換され、目や皮膚、喉などに潤いを与え、
冬に流行する風邪やインフルエンザ予防に役立ちます。
大根は、食べ方によって効用が異なる食材です。
例えば、「大根おろし」や「なます」「サラダ」「刺身のつま」として生で食べると、
体を冷やし、渇きを潤して痰を取り除き、口内炎やのどの腫れによいとされます。
一方、「ふろふき大根」や「おでん」「切り干し大根の煮物」のように加熱してから食すると、
冷やす作用は薄らいで体を温める一品に大変身、
冬本番には火を通してから食べるのがコツです。
根菜以外では、みかん、だいだい、ゆずなどの
ビタミンCの多い柑橘類が最盛期を迎えます。
かつて、こうした果物が緑黄色野菜の不足しがちな冬場の重要なビタミンC供給源でした。
ビタミンCは、免疫機能を高めて風邪やインフルエンザ、ガン、生活習慣病の予防に効果的。
温州ミカンの干した皮は、脾・胃を補い、
消化不良や吐き気を解消する「陳皮」という生薬のひとつです。
昔、みかんは皮ごと食べていたそう。
農家さんが教えてくれました。
無農薬のみかんの皮は安心して食べられます。
乾燥させてから、料理のアクセントに使ったり、
お風呂にいれると、みかんの香りに癒されて最高ですよ。
豆類も腎を補う、冬に最適な食材です。
黒い食材でもある黒豆は腎機能を助けるだけでなく、
利尿と解毒作用が高いことから、肝臓もサポートします。
小豆も利尿作用が抜群の腎の薬。
「小豆かぼちゃ」はマクロビオティックの料理で、
腎臓を労わる料理として有名ですね。
寒さはこれからが本番。
旬の食材をバランスよく取り入れで、内側から寒さに負けない体を作っていきましょう。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。