「清潔」の罠

こんにちは!

「あなたの毎日が、輝く食事」のミチコです。

 

 

現代人は過去の人々と比べてとても清潔です。

一般の人々は、手洗いや衣服の洗濯、

また入浴や洗髪で雑菌を寄せ付けなくしています。

 

人の身体や口腔、消化器官には様々な微生物が生存しています。

 

最近話題の腸内細菌以外にも、

様々な場所に多種類の微生物が住みついているのですが、

彼らが果たしている役割もあると考えられています。

 

体に害のない微生物が存在していることによって、

体に有害な細菌などが侵入するのを防いでいると思われるのです。

 

彼ら微生物は私たちの皮膚から排出される油脂や不要となった

皮膚などを分解してエネルギーに変えています。

 

まさに私たちと微生物は共生関係にあると言えます。

 

ところが、清潔すぎる私たちは、

せっかく共生関係にある微生物を、洗剤や消毒によって排除してしまっています。

 

生命力旺盛な微生物ですから増殖し、やがて元のバランスに戻ります。

しかし時間がかかるため、

その間に、体を守っている微生物不在の間隙を縫って

有害な細菌が皮膚から侵入する可能性があります。

 

 

また微生物によってアレルギー物質に対する耐性ができ、

体が守られているとも考えられます。

 

彼らとの共生を維持するのは私たち身体を守り、

体の外の環境と調和するために、大切なことなのです。

 

「良い菌」と「悪い菌」の割合は、

「70」:「1」と言われます。

 

菌が全て悪いものだと思ったら大間違いです。

 

化学の進歩により様々な洗剤や消毒薬が生み出され市場にあふれています。

手洗い用の洗剤や化粧品に使用されている合成界面活性剤

汚れや有害な細菌を排除しますが、

同時に共生している微生物も排除します。

 

また、界面活性剤は皮膚のバリアを破壊してしまいます。

 

洗濯などで使用する洗剤にも合成界面活性剤は多く使用されています。

これらはどんなにすすぎの回数を増やしても、

一部は衣類に残り、それらが汗などに溶け出して皮膚にいろいろな悪さをするのです。

 

 

 

清潔にすることは決して悪い事ではありませんが、

過剰に清潔にすることは、

私たちの皮膚を守っている微生物たちも排除することになりますので、

ほどほどに。

 

洗剤などは、合成界面活性剤を不使用でも洗浄力の強い製品があるので、

そういったものを使用したいですね。

 

本日も、お読みいただき、ありがとうございました。

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