こんにちは!
「あなたの毎日が、輝く食事」のミチコです。
古代インドの生命医学、アーユルヴェーダは、
脈、呼吸などの体の変化、心の状態、
そして種々の病的な症状などについての仕組みを説明するもので、
5000年以上の歴史があります。
アーユルヴェーダでは、
物質の基礎のエネルギーが働いていると考えます。
つまり、ある現象の基礎には、エネルギーが働いており、
それによって脈や呼吸などの変化が起きているというのです。
これらのエネルギーはドーシャ(不純なもの)を言われます。
私たちの身体の基礎となるエネルギーはグナと呼ばれます。
これらの体と心の三つのエネルギーのことを、
トリドーシャ、およびトリグナと言います。
トリドーシャは風(ヴァータ)、火(ピッタ)、水(カパ)の身体の3つの性質のことをいい、
トリグナは、純粋性(サットヴァ)、動性(ラジャス)、惰性(タマス)の心の性質のことをいいます。
もう少し詳しく見てみましょう。
ヴァータ:空と風から構成される。軽、冷、動、早、乾燥性
運動のエネルギーとして体内における運搬や循環、異化作用を制御
ピッタ:火と水の元素からなる。熱、鋭、軽、液、微油性
油性を持ち、変換のエネルギーとして、代謝や消化を制御する
カパ:水と地の元素からなる。重、冷、遅、油、安定性
結合エネルギーとして構造や体力を維持し、同化作用を持つ
サットヴァ:純粋性・静的原理・光・至福
純粋性でドーシャには含まれない。
増大することで、3つの体のドーシャをバランスさせるように働く。
精神的には、愛情や優しさ、正しい知性をもたらし、健康の基礎となる。
ラジャス:動性・動的原理・熱・喜怒哀楽・発散
動性のため、増加すると、活動的になりすぎたり、怒りやイライラが出てくる。
ヴァータ、ピッタを増加させる。
タマス:惰性・停滞的原理・無知・無気力・瞑想・闇
安定性や惰性のため、増加すると、怠慢となり精神活動が滞る。
カパを増加させる。
これらの体と心の性質は中国医学で言う「気」(エネルギー)に相当するものです。
トリドーシャの働きがバランスを保った状態にあると、
代謝が適当に進み、循環も順調になって、健康な体が維持されます。
これらのエネルギーのバランスがよければ健康で快適なのですが、
アンバランスになると、心身の不快な症状が現れます。
アンバランスとは、基本的にはあるエネルギーが増加しすぎることです。
例えば、風のエネルギーであるヴァータが増加すると、体内の風の性質が増えます。
ヴァータが増大すると?
身体が冷え、皮膚や粘膜が乾燥し、体重が減ってきます。
ピッタが増大すると?
皮膚が赤くなり、炎症や、充血、下痢などが起こりやすくなります。
カパが増大すると?
全身のだるさ、むくみや肥満、たんや鼻水の増加が起こります。
いまの自分に当てはまるものはありましたか?
風(ヴァータ)を減らすには、甘味、酸味、塩味を、
火(ピッタ)を減らすには、甘味と苦味、渋みを、
水(カパ)を減らすには、辛味、苦味、渋味を摂ると良いとされます。
食味自体にも、効果があると思い、味わって食べることです。
バランスが崩れているな、と感じたら、
まずは調味料選びを意識してみると良いかもしれませんね。
本日も、お読みいただきありがとうございました。