食べ物にまつわる社会の仕組み

こんにちは!

「あなたの毎日が、輝く食事」のミチコです。

 

8月15日は太平洋戦争の終戦記念日。

 

様々な特集番組や、各地で終戦を振り返る催しが行われています。

伝え聞く戦時中や戦後の悲惨さの中でも、

食料不足は、戦場においても国内においても

大変厳しいものがありました。

 

今私たちはたくさんの食べ物に囲まれて暮らしています。

近隣のお店では生鮮食品があふれるように並べられ、

カラフルなパッケージで飾られた加工食品が

「私を買ってください」と魅力を競い合っていて、

味はもちろん、香り、食感、色、姿、かわいいネーミングなど

私たちの感覚に強く訴えてきます。

 

特に昨今の健康志向から、

「健康に良い」と訴えているものが多くなりました。

そのような食品は自然からそのまま持ってきたもの

というよりも、

工場で様々に加工され、成分を人工的に増量、

又はコントロールされた加工食品です。

 

 

私たちは少し前までは自然界にある動物や植物を食べて生きてきました。

250万年以上も自然界のもので暮らしてきたのです。

カロリーが乏しいそれらのものでは一日に必要とする

エネルギーを摂取するには大変だったと思います。

 

しかしそのような条件下で、体のバランスをとり、

その結果、何代も経て、現代の私たちにつながっています。

 

糖分を過剰に摂取するとか、

高カロリーに濃縮されたもの、

ある成分を不自然に増量した食べ物を摂るようになって

まだほんの数十年です。

 

豊かな食物に囲まれ、身体の仕組みについて知識も増え、

健康に関しても研究が進んでいるにもかかわらず、

肥満、高血圧、血糖値の過剰、心臓疾患、がん、

またうつ・自閉症などの

心の疾患など新たな健康問題が増大しています。

 

 

私たちの身体は食べたものから作られ、

また活動エネルギーを取り出します。

 

加工食品がすべて悪いわけではありません。

味噌・醤油・豆腐等など伝統的な食品は今でも多く食べられています。

しかしそれらの食品は天然の素材を加熱したり、

微生物に発酵させたりして作られています。

 

 

現代における加工食品の問題点は、

自社の製品を少しでも多くの人に購入してもらう事、

そのために法律に定められた基準の範囲内であれば、

味、香り、色、食感などを過剰に作り上げていることです。

 

 

そのために開発された化学調味料、人工香料、着色料、増粘剤、アミノ酸、

など化学物質と言われる添加物が使用されているものが多くみられます。

 

さらに問題は砂糖の使用。甘いものは脳が喜ぶので、大変魅力的です。

その結果、現代の食品には昔の人では甘すぎて食べられないくらい

砂糖が使われています。

また砂糖を使用すると保存期間も長くなりますからなおさらです。

 

保存期間が長くなるとは腐敗菌やカビなどが繁殖しにくいという事。

生命力の強いこれらの生物が繁殖しにくいというのは

ある意味、毒、ともいえます。

 

 

そのほかに工場から問屋、さらに店頭に並び家庭に届く、

短くとも数日を要するため保存料という薬も使用されます。

 

このような市場経済や流通の仕組みの中では、

加工食品には保存料が使われるしかありません。

 

誰も法律に違反せず、法や制度の中で

食品を作っているにもかかわらず、

このような食品が誕生してしてしまうのが現状です。

 

食品製造業者も、

流通業者も、

小売り業者も、

各々が、自分の利益を最大にして、

お客様に喜んでいただこうと

懸命に頑張っています。

 

こうして良かれと思って作られた食品が、

私たちの体を知らぬ間に蝕んでいくのです。

 

どうしたら安全な食品を見分けられるか?

これからも皆さんと研究していきたいと思います。

 

本日も、お読みいただき、ありがとうございました。

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