こんにちは!
「あなたの毎日が、輝く食事」のミチコです。
ニワムシクイという茶色い小鳥がいます。
ニワムシクイは、イギリスで夏を過ごした後、からヨーロッパ大陸を超え、
冬の居住地であるサハラ以南のアフリカまで6500キロ
移動します。
6500キロの旅に出るまでに、
ニワムシクイは身体を
二週間で17グラムから37グラムへ
太らせます。
人間で言うと、体重63キロの人が
毎日6.5キロずつ太って、最終的に140キロになる計算です。
ニワムシクイは、それまで昆虫を食べていたのに、
ある日突然スイッチが切り替わったかのうように、
液果類やイチジクを食べ出します。
こうして急激に体重を増やし、
アフリカの越冬地に着いた頃には
元の体重に戻っています。
こうした体重変動の原因は、
食べる量や質の変化と、
運動量の増加だと普通は考えます。
しかし、不思議なのは、
カゴの中で飼われているニワムシクイも
同じような体重の増減を見せることです。
6500キロの距離を飛ぶこともなく、
好きなだけエサを食べられる状態にあるというのに、
飼われているニワムシクイも
渡が終わる頃に体重を元に戻します。
体重減少期には、たしかに小食になりますが、
私たちに置き換えると、1日6キロづつ体重を減らすのは、
たとえ絶食したとしても不可能でしょう。
摂取するカロリーだけで体重が決まるわけではない
ことは明白です。
私たちの場合、
「肥満と過体重の根本原因は、
摂取するカロリーと消費するカロリーの不均衡だ」
といわれていますが、
これは当てはまらないことが分かっています。
人類が全体的に太った原因は、
食べる量が増えたからでも、
運動量が減ったからでもないことは、
いくつかの大規模調査で明らかになっているのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。