はじめての微生物との出会い

こんにちは!

「あなたの毎日が、輝く食事」のミチコです。

 

1990年代中頃まで、体液のほとんどは無菌状態

つまり微生物がいないのが定説とされていました。

しかし現在では、

母乳に数百種の微生物が含まれていることが知られています。

 

個人として初めて微生物と接するのは、誕生の瞬間です。

健康な赤ん坊はもともと無菌状態ですが、

誕生から数分のうちに微生物だらけになります。

 

 

数百万の細菌と、それをエサとするもっと多くのウィルス、

そして数種の細菌。

数時間後のうちにさらに数百万が増え、赤ん坊は微生物で

いっぱいになります。

 

赤ん坊の頭や目、口、耳は、母親のやわらかなを通過するときに

最初に微生物が定着する部分。

その次には、尿と便に由来する微生物の混合物が、

少量、赤ん坊の顔や手に付着します。

 

 

さらにその後には、母親の足の皮膚と、赤ん坊の体の部分

こすれあって、

また別の種類の微生物が移ります。

 

こうした小さな微生物は、たいていは

赤ん坊自身の手から、

その唇や口腔内へ運ばれていきます。

 

赤ん坊の唇や口腔内、あるいは母親の乳首で待っていた細菌は、

弱アルカリ性で制酸作用を持つ母乳によって保護されて、

酸性の胃を突破することができます。

 

こうして腸の粘膜層という安全な環境で活発に繁殖し、

それによって新しいコロニーを築き、

もっと多くの母乳や仲間の細菌の到着を待っているように

なるのです。

 

 

私たちと微生物は共存関係にあり、

実際、微生物と赤ん坊は、どちらも互いの存在が

あるからこそ生き延びられて、

健康に暮らせるのです。

 

人体は、共存共栄しながら私たちの体を維持している

生物種の「集合体」です。

 

私たちの体には予想をはるかに上回る微生物がいます。

ヒトの遺伝子の数は、2万1000個。

マイクロバイオータと呼ばれる100兆個の共生微生物は、

主にたった一つの細胞で生きています。

 

人体に棲むウィルスや菌類、古細菌などを合わせると、

遺伝子の総数は440万個になります。

 

これがマイクロバイオータのゲノム集合体、

つまりマイクロバイオームです。

微生物の440万個の遺伝子は、

ヒトの遺伝子の2万1000個の遺伝子と協力しながら、

私たちの体を動かしています。

 

遺伝子の数で比べれば、

ヒトの部分は0.5%でしかありません。

 

 

 

今日もお読みいただいて、ありがとうございました!

 

 

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