こんにちは!
「あなたの毎日が、輝く食事」のミチコです。
健康に関する常識って、
正しいのでしょうか。
肥満は単なるカロリー計算の問題で、
肥満を解決するには、食べる量を少なくして、運動を増やすか、
何か一種類の食べ物をやめるか
もしくは、何か一種類の食べ物だけを食べるか
そんな通説がまかり通ってますよね。
本屋さんにいけば、
さまざまな人が様々な意見を言っている。
いったいどれが正しいのでしょう。
たいていのダイエット法は、
狭い伝統的な考え方か、
そうでなければ単純な観察やインチキ療法に基づいて、
個人による状況の違いや、
食べものに対する生理学的反応の違いは説明されません。
同じ食べ物を食べていても、
太るか、痩せるかは、人それぞれです。
「食べた人」という主体、
消化吸収される環境が圧倒的に重要にもかかわらず、
あたかも、「これさえ食べれば」
健康になれる、かのように宣伝されています。
私には、栄養学のジグソーパズルには、大切なピースが一つ欠けているように
思えてなりません。
同じ量の食事をとっていても、
ある人は体重が増えるのに、あるひとは何キロも痩せるのはなぜなのでしょうか。
こうした違いのいくつかは、
「遺伝子」に原因があります。
一卵性双生児は、事実上遺伝的なクローンであり、
同じDNAを持っていることを考えれば、
遺伝的要因の重要性が分かります。
遺伝的要因は、体の筋肉と脂肪の割合や、
体の内外のどこに脂肪がついているか、
食事に関する習慣、
食べ物の好き嫌いや
運動と食事に関係する習慣にも遺伝子が関わっています。
個人差の60~70%程度が遺伝的要因で説明できる、と言われています。
しかし、遺伝子が全てを決定するわけではありません。
決定的に重要な役割を演じているのは、
私たち腸内に住む小さな微生物(腸内細菌)なのです。
現代の食生活を理解する上で、多くの場合、微生物はきわめて重要です。
微生物は魅力的な新しい研究分野であり、
体と食べ物の関係についての理解を根本から変えつつあります。
私たちは視野の狭い考え方にとらわれて、
栄養や体重をエネルギーの摂取と消費という単純な現象とみなしてきたせいで、
これまで腸内細菌を考慮してきませんでした。
しかしこのことが、ダイエットが不成功に終わり、
栄養に関するアドバイスが役立たなかった主な理由かもしれません。
こうした栄養学上の大失敗に加え、
安価な食品の大量生産といくつかの病気の治療法の実現によって寿命が長なったことの代償として、
私たちはどんどん不健康になっているのです。
20世紀には、食べ物をエネルギー源となる成分(タンパク質、脂質、糖質などの多量栄養素)の観点から
考えることが主流になりました。
その結果、食品ラベルに並ぶそうした栄養素は、今では誰もが見慣れています。
健康や栄養に関するアドバイスの多くの基本には、
そうやって食品を極度に単純化し、
その複雑さをまったく無視するという姿勢があるように思います。
栄養成分表示によって提示される極端な単純化が間違いであり、
そこに現れない部分、
つまり食べる側の状態を考える必要があるのです。
読んでいただいて、ありがとうございました。