感情が及ぼす影響

そりが合わない上司に呼ばれたとき。

心の中で「嫌だな~」と思っていながらも、

ニコニコして、「何でしょう?」と

上司の席に行く。

 

誰かと会話しているとき、

たとえ心の中でマイナスの感情を抱えていても

なるべく態度に出さないようにしよう、

と思いますよね。

 

それは相手に対する思いやりであり、

なるべく雰囲気を悪くしないようにしようと

いう配慮なのかもしれません。

 

しかし、思考や環境は、自分の頭や身体の中に

収まっているのでなはく、

気づかないうちに周りに影響を

与えています。

 

同様に、あなたも気づかないうちに

周りの人から影響を受けています。

 

研究では、人々が情報を共有し合うと、

互いの脳が同期し始めることが

分かっています。

 

相手が話している内容を聞いているだけで、

話し手の脳の活性化した領域と同じ領域が

聞き手の脳の中でも活性化します。

 

話している人が感情が高ぶった状態で

鮮明に語ると、

その話の聞き手側の脳の活動も

話し手の脳の活動を映し出すように

変化するのです。

 

 

私たちの身体と脳は常に周りにいる人と

同期し続けています。

脳にはミラー神経といわれるものあり、

目の前のものを見ているだけで

感情が喚起されることが

分かっています。

 

大事なのは「感情」です。

 

周りの人々から伝わってきた感情が

たとえ言葉にされていなくても、

人の表情や声のトーンに同調して

激しい反応を見せます。

 

例えば、ある研究者が大学生に、

ある部分を怪我したスポーツ選手や

注射をされていたがっている写真を

見せたところ、

約1/3の学生が見せられた写真と

同じ体の部分に痛みを感じたそうです。

 

赤ちゃんが泣くのは、

家族の誰かが悩みを抱えているときだけで

なく、全く知らない人の心が

乱れているときにも泣くことが

分かっています。

赤ちゃんの神経路は、周囲にいる人の

影響を受けています。

 

特に感情が伝わる脳の領域は誰かの感情に

激しく反応するのです。

 

 

これをカウンセリングに置き換えてみると、

カウンセラーがどんな思考や、感情

心理状態なのかによって、

あなたの心理状態が全く変わっていく

ということです。

 

身だしなみや、服装や表情など

目に見えることだけが大事なのでは

ありません。

 

また、何を言われるか、という言葉

が全てでもありません。

 

カウンセラーが、

どのような感情でいるか、が

あなたの心理状態に大きな影響を

及ぼす、ということです。

 

当然ながら効果を上げたくて

カウンセリングに行っているのですから、

どんなカウンセラーが対応してくれるのか

どういう教育体制になっているのか

しっかり見極めると良いでしょう。

 

今日も、お読みいただき

ありがとうございました。

最新情報をチェックしよう!